海外輸出を加速する事故車の買取・販売会社

株式会社はなまる 取締役社長 穂積 文彦 様

Q.当社の創業、社長就任までの経緯は?

当社は、前任社長の岡崎和也(現・代表取締役)が創業した会社だ。彼がある時、事故によって破損した車を処分せざるを得なくなった際、友人から「その事故車を修理して乗りたい」と言われたことが、事故車の買取・販売会社を始めるきかっけとなった。私は、創業から6年後の2004年に営業として入社し、2009年に取締役社長に就任した。

Q.創業期の苦労は?

創業当初は「事故車の買取」という仕事が一般の人々に認知されておらず、「事故車を何に使うのだろう?」と不審がられることも多かった。また、当時は、インターネット環境が今ほど整備されておらず事故車の買取台数を増やしていくことは簡単ではなかった。

Q.現在の事業内容、事業展開の状況は?

事故車を中心に中古車の買取および販売事業を行っており、年間5万台を取り扱っている。買取先としては、大手保険会社・リース会社からが3〜5割、自動車関連業者からが4割、一般ユーザーからが1割を占めている。一方、販売先は、自動車修理業者が3〜4割、自動車部品を売買するパーツ業者が2割、海外業者が4〜5割を占めている。

また、リサイクルカーに特化したオークションサイト「はなまるオークション」を運営しており、2017年8月現在の会員企業数は13,311社(国内6,798社/海外6,513社)に上る。

Q.どのような理念・想いで事業をやっているのか?

事故車の買取価格と買取後の処理の適正化を行い、業界の透明性向上に貢献したい。また、全国に支店網を広げ、全国どこにいても安心で高レベルな買取サービスを受けられるようにし事故車オーナーの金銭的・精神的負担の軽減に努めていきたい。

更に、地球環境を考え、微力ながらでも産業廃棄物軽減に協力する為、これまで簡単にスクラップされていた事故車を少しでも多く再利用していきたい。

Q.組織面の強みは?

私が入社1年目の社員と食事に行くこともあるなど、社内文化として社員同士の対話を重視している。また、実力主義であるため、成果を出した社員に仕事を次々と任せる文化が根付いていることも当社の原動力となっている。若い社員が多いことも強みだ。

Q.今後の戦略、注力する取り組みは?

現在、事故車の取り扱いにおいて当社の市場シェアは数%程度と考えており、まだまだ大きな伸びしろがある。シェアを拡大するために、全国に支店網を構築し、対応エリアの拡大を進めている。また、2017年4月に広報部を新設し、潜在顧客に対して適切なタイミングで露出を図るWEBマーケティングを強化している。

Q.海外展開の状況は?

事故車の取引量を増やす上で、海外市場は重視している。しかしながら、国によっては、事故車両の輸入が禁止されているなどの規制もある。現在は、パキスタン、ロシア、香港、UAE、ボリビア、モンゴルに輸出している。特に、パキスタンは、日本の軽自動車が高価格で売買される有望な市場だ。

Q.今後の課題は?

事故車の流通市場において顧客から必要とされる会社になるために、人材の採用と育成が肝となる。人材の育成については、部下を指導するマネージャーが、それに相応しい人材かどうかを見極めることを重視している。部下に指示する際に、自分ができないことを指示しても社員はついてこないため、社長である私を含め、マネージャークラスの社員も実際に手を動かして仕事をするようにしている。また、マネジメント力を底上げするために、会社全体を理解している上層部の人間が、現場を視察し、部下の働きぶりを観察する取り組みも実施している。

Q.求める人物像は?

向上心を持っており、良い仕事をしたいという姿勢を持っている方を求めている。私は、「向上心=欲」だと捉えており、金銭欲・出世欲・自己顕示欲など、欲の強い人材は仕事に対し大きなエネルギーを向けられると思う。

Q.当社で働く魅力は?

従業員同士の対話を大切にしており、社歴や役職にとらわれず社員同士が話をする機会が多く、風通しが良い。また、成果主義であるため努力をし、実力が付いてくれば次々と仕事を任される環境がある。

会社概要

会社名株式会社はなまる
事業内容中古車買取・販売事業
代表者名穂積 文彦
代表プロフィール1974年生まれ。大学卒業後、建築業界で営業職に従事。2004年に株式会社はなまるへ入社し、2009年に取締役社長へ就任する。
沿革平成10年 大阪府茨木市花園にてはなまるコーポレーション開業
平成12年 有限会社はなまるコーポレーション設立
平成14年 株式会社に組織変更。同時に株式会社はなまるに商号変更
平成27年 ロシア ウラジオストクに株式会社はなまる 100%子会社を設立
本社所在地〒559-0034
大阪府大阪市住之江区南港北1丁目14-16 大阪府咲洲庁舎40F
URLhttp://www.hanamaru870.co.jp/