6年で年商10倍・100億円を突破、医療・介護分野の人材紹介

TSグループ 共同創業者・専務取締役 竹之下 裕之 様

Q.創業の経緯と今までの沿革は?

当社は2004年に創業し、人材ビジネスで起業するに至ったのは、私が前職で建設業界の人材派遣を手がけていたためだ。当時勤めていた会社は、昨対比売上200%成長しているような成長企業だったが、会社の方向性や価値観の違いを感じ、退職することに決めた。ただ、人材ビジネスには魅力を感じていたので、それなら「自分で事業を立ち上げられないか」と思うようになったのがきっかけである。人が持つ可能性を信じており、常に高みを目指せると思い、退職後、当社を創業した。

創業当初は、前職の経験を生かし、建設業に特化した人材派遣事業を手がけていたが、2006年から看護師の人材紹介も始めるようになった。当時、会社も軌道に乗り始めていたため、新しいビジネスを模索していたのだが、看護師不足がメディアで度々報道されていたため、看護師の人材紹介に目を付けた。競合を調べてみたが、まともに事業を展開している会社は1社しか見つからなかった。そこで、後発ながらも参入すれば勝機があると考えた。

医療業界の人材紹介を開始してから、集客、法人開拓、キャリアカウンセリングのノウハウをゼロから蓄積していった。集客については、リスティング広告やSEOなどWEBマーケティングを徹底的に勉強し、自ら前線に立って実践したところ、求職者が集まるようになった。その後、お付き合いしていた病院や介護施設から、「医師や介護スタッフなども紹介して欲しい」という要望を頂くようになったため、看護師以外の医療・福祉に従事するにもサービス領域を拡大し、今に至る。

Q.現在の事業内容、事業展開の状況は?

中核事業は、建設派遣サービスと医療・介護分野に特化した人材紹介サービスである。看護師の人材紹介「医療WORKER」、医師向けの「ドクターズWORKER」、介護士向けの「カイゴWORKER」などのサイトを運営し、様々なサービスブランドを展開している。創業以来順調に規模を拡大しており、特に2010年から急成長を遂げ、2010年から2016年の6年間で10倍の売上である100億円を実現した。2011年からは薬剤師、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士に特化した人材紹介を、2016年には保育士と歯科衛生士に特化した人材紹介サービスを開始した。立ち上げを行った新規事業は軌道に乗り次第、分社化をし、独り立ちさせる方針である。

Q.6年で年商10倍。急成長の理由は?

最大の成功要因は、良い人材が採用でき、その人間が活躍してくれていることである。この仕事はキャリアアドバイザーの力量や人間力が、求職者や取引先の法人を動かす要素となることが多いにある。そのため、人間味を持って親身に接し、信頼関係を築ける人間力の高いキャリアアドバイザーの育成ができたことは大きい。

二つ目は、求職者の集客に成功したこと。WEBマーケティングに関しては、すべて自社で運用を行い、その道のエキスパートを育成できたのも大きな要因だ。

三つ目は、少子高齢化に伴い、これから伸びる業界に参入できたこと。医療業界の人材紹介が確立される前に早期参入ができたことは大きかったと思う。

Q.業界内におけるTSグループの優位性は?

最大の特徴は、一人の担当者が法人開拓と求職者相談の両方を手がける「一元管理体制」だ。一見非効率に見えるかもしれないが、法人のことも求職者のことも、両方が頭の中に入っているので、法人と求職者の橋渡しを効率的に行うことができる。さらに、ミスマッチも少なく求職者・法人共に満足度が高く、双方を担当することで、営業力も最大限発揮できる。

Q.新卒人材紹介を始めたが、なぜ勝機があると考えたのか?

すでに新卒人材紹介を行っている競合はたくさん存在するが、後発参入した理由は、条件マッチングの脱却と集客力の二つである。他の紹介会社は通常、学生(求職者)をいかに効率的に募集求人に当て込むのかという競争になる傾向にある。しかし、それが求職者にとってベストかと言えば、必ずしもそうではない。先ほど述べた当社の一元管理体制を活かして、条件マッチングの脱却をし、新卒人材紹介も行っていけばおのずと差別化が図れると考えた。

また、人材ビジネスで経験を積んできた中で、「どれだけ求職者を集めることができるか」が事業成功の要因だと理解している。当社は、集客ノウハウを持つマーケティングチームを抱えているため、ネットでの集客には自信がある。求職者が集まれば、法人開拓はさほど難しくないと考えている。

Q.今後のビジョンは?

現在、看護師・介護士の人材紹介では業界トップシェアを取れるようになったが、それぞれの業界でも1位を目指していく。「挑む人と挑む」という経営理念にもあるように、現状維持は衰退の始まり。人材業界は、社会的な意義も大きく、私たちが必要とされる分野がまだ残っている。既存事業を拡大し、新卒人材紹介や若年層の人材紹介事業を軌道に乗せ、東南アジアへの人材ビジネスは3年以内の立ち上げを考えている。新規事業にも引き続き注力し、トップダウンでの事業展開ではなく、社内はもとより新卒内定者からもアイディアを募集している。

自由と主体性を大切にするTSグループでは新規事業に限らず、個々の魅力で勝負できる余地が沢山ある。人に影響を与えていくことを楽しみ、お客様・仲間と挑んでいきたい。

Q.人材紹介で成功するためは?

組織を牽引するトップが事業の成功可否に大きく関係する。当社の場合、私がアクセル全開で事業の拡大に投資できたため、10数年で年商100億円を達成できた。具体的には、支社の展開、社員の採用、WEBマーケティングなどをアクセル全開でやり抜くことができた。もちろん、私についてきてくれた社員の存在も大きい。

Q.自社の採用で心掛けていることは?

当社は、就活サイトからの中途の応募数が他社よりも桁違いに多い。なぜ当社がそこまで人気なのか定かではないが、医療系のキャリアコンサルタントという職種に魅力を感じていただけているのではないか。中途はもちろんだが、特に新卒の面接では、学生に本気で想いをぶつけてもらい、こちらもそれを受け止めて、お互い素で話した上で覚悟を決められるかを大切にしている。大企業のように上から目線で応募学生をふるいにかけるような面接はせず、会社の魅力を存分にアピールし、熱意を持って、限られた時間でもお互いが成長できる面接になるよう心がけている。

Q.今後の課題は?

会社の成長するスピードに社員の成長スピードが追いついていないこと。今後、新規事業の立ち上げや全国各地の支社展開を考えているため、既存社員に新しくできるポスト獲得や大きなチャンスを掴み取ってもらいたい。それと同時に成長意欲がある方にも是非入社をしてもらいたい。意欲のある社員が輝ける環境にすることが大切であるし、未来を担う社員をしっかり育てていきたい。

Q.求める人物像は?当社で働く魅力は?

仕事を楽しむことができる社員。“楽しんで仕事をする”のではなく、”仕事を楽しむ”ことが大切だ。楽しんで仕事をするとは、仲間たちと歩調を合わせて和気あいあいと仕事をすること。それに対し、仕事を楽しむというのは、仕事にプロ意識を持ち、高い目標に向かって達成感を求めること。仕事を楽しむ人こそが、キャリアアドバイザーのプロとして真に人の心を動かすことができ、人の「生き方」に影響を与えることが出来ると考えている。こういったスピリッツを持つ社員と一緒に働きたいと考えている。

また、当社は「人」を一番の軸に考えている。目指すべき上司、共通の価値観、同じ目標に向かって頑張る同期など、仕事を楽しむ原動力が確実に存在する。その環境で、これからも圧倒的なスピードで成長・拡大を続けるTSグループの礎を一緒に築いていける。やる気と能力があれば実績は問わないので、自らチャンスを掴み取れる環境は魅力的だと思う。

Q.経営者としての強みは?

本質を見抜く力には長けていると感じている。こちらを選択した方が恐らく成功するのではないかという感覚は優れている。また、やると決めたらやり抜くことができるアクセルには自信がある。

会社概要

会社名TSグループ
事業内容・紹介事業部(医療・介護・福祉業界に特化した人材紹介事業)
・派遣事業部(建設・介護業界に特化した人材派遣事業)
・訪問看護・介護事業部(在宅サービス ティスメイトの運営)
代表者名竹之下 裕之
代表プロフィール1979年、大阪府生まれ。高校卒業後、大手建設会社へ就職、その後大手人材派遣サービス会社へ入社。関西地区統括を務め、同社の急成長に貢献。そのノウハウをもとに、2004年11月に株式会社TS工建を設立。専務取締役に就任する。
沿革2004年 株式会社TS工建を設立
2006年 メディカル事業部を新設。医療WORKER サイトオープン
2012年 訪問看護・介護事業部 ティスメイトを新設
2012年 薬剤師WORKER サイトオープン
2013年 ドクターズWORKER サイトオープン。カイゴWORKER サイトオープン
2014年 株式会社ティスメ設立。メディアメイド株式会社設立
2015年 コダッテ サイトオープン。介護リラ サイトオープン
2016年 保育士WORKER・デンタルWORKER サイトオープン
2017年 栄養士WORKER・ティスメ就活エージェント・カイハケ(カイゴWORKER派遣)・ヤクハケ(薬剤師WORKER派遣) サイトオープン
本社所在地〒530-0057
大阪府大阪市北区曽根崎2-12-7 清和梅田ビル18F
年商140億円(2017年度9月期見込み)
従業員数537名(グループ合計、2017年9月)
URLhttps://www.tskouken.jp/